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農薬の廃液処理への活用

現行の処理方法の問題点

水稲種子消毒は病害虫防除を目的とし、生産安定のために必須ですが、消毒後の農薬廃液処理を適切に行う必要があります。現在、神奈川県では活性炭に吸着させ、凝固剤を添加し、濾過し、残さを乾燥して、産業廃棄物業者に後処理を託す方法を指導しています。現行の処理方法は、図1に示した方法ですが、手作業となり労力と時間が必要となるため、より簡易で安価かつ確実な方法の開発が望まれています。また、環境保全的見地からも産業廃棄物を排出しない方法の開発が期待されています。

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酸化チタン光触媒を用いた廃液処理

神奈川県農業総合研究所と神奈川科学技術アカデミー(リーダーは橋本和仁東京大学先端科学技術研究センター教授)は、科学技術振興事業団の神奈川県地域結集型共同研究事業の一環として、酸化チタン光触媒を利用した農業廃液浄化技術の開発に取り組んでいます。今般、自然のエネルギーである太陽光のみを利用した酸化チタン光触媒効果により、高効率な水稲種子消毒農薬廃液処理に成功しました。 今回開発した処理方法の概略は図2のとおりです

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実験結果と考察

<1>TOC(全有機体炭素)濃度について 酸化チタンが農薬を二酸化炭素と水に分解してしまう過程で、中間生成物(有機物)が生じることを考慮すると、農薬のみならず廃液に含まれる有機物全体を測定することが本処理方法の効果を評価するためには必要となります。そこで、今回は全ての有機物量(TOC)を測定し評価しました。その結果を図3に示します。

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